MEDICAL
診療案内
口腔育成(Vキッズ)
口腔育成(Vキッズ)
子どもの歯並び・顎の成長の問題が増えています
お子様のお口の健康において、虫歯は減少している一方で、歯並びの乱れは増加傾向にあると言われています。
これには、顎の発達やお口まわりの筋肉の発達が不十分であることが大きく関係しています。口がポカンと開いている、口呼吸の癖がある、偏食傾向があるというお子様は、早いうちから適切に対応することで、将来的な歯並びの乱れを予防することが大切です。
当院では、小児矯正より前の時期から始められる、マウスピース型の口腔機能育成装置「Vキッズ」を使用した小児口腔育成治療を行っております。
口呼吸は百害あって一利なし
口呼吸には、以下のようなさまざまなデメリットが伴います。これらのリスクをできるだけ小さくし、お口・身体の健康を守るためにも、口呼吸の改善は重要なものとなります。
- 唇や頬の筋肉による外圧が不足し、歯並びの乱れを引き起こすことがある
- 唾液の量が減るため虫歯になりやすい
- ウイルスなどの侵入が容易になり、風邪をひきやすい
- 睡眠の質を低下させ、身体の発育に悪影響を及ぼす
- 酸素を取り込む量が減り、集中力が低下する
口呼吸・偏食・お口ポカンは「口腔機能発達不全症」かもしれません
心身の障害などがないにもかかわらず、食べる・話す機能が十分に発達していない状態を「口腔機能発達不全症」と言います。
口呼吸、偏食(食べやすいものばかり食べる)、お口がポカンと開いているなどのご様子が見られる場合には、口腔機能発達不全症に該当する可能性があり、専門的な治療が必要となります。
このような症状はありませんか?
- テレビを見ているときなど、しばしば口がポカンと開いている
- 口呼吸の癖がある、口臭が強い
- 偏食の傾向がある、食べやすいものばかり好む
- 食べ物を飲み込むようにして食べる
- しっかりと眠れていない様子がある、朝なかなか起きられない
- いびきをかいている、歯ぎしりをしている
- 発音が実年齢より幼くきこえる
- 歯並びが気になる
- 上下の前歯のあいだに舌を押し付ける癖がある
マウスピース「Vキッズ」による小児口腔育成治療
当院では、主に3~5歳のお子様が対象となる、マウスピース型の口腔機能育成装置「Vキッズ」を使用した小児口腔育成治療を行っております。
就寝時に下の歯に装着し、噛んだときの高さを出すことで、お口の育成に大切なさまざまな効果が期待できます。
Vキッズの特徴
Vキッズは、矯正装置ではありません。歯を移動させたり、顎を広げるのではなく、お子様の「噛む力」を利用して、本来の適正な成長を引き出すための装置です。
装着時間は就寝中のみですので、お子様のご負担もほとんどありません。
期待できる効果
●口腔内を広くして、呼吸を楽にする
下の歯にVキッズを装着することで、噛んだときの高さが出て、口腔内が広くなります。呼吸がしやすくなり、舌を適切な位置へと誘導します。
●適度な負荷をかけ、顎の成長を促す
顎に適度な負荷をかけ、その適切な成長を促します。
●歯並びの乱れの予防
顎の成長の促進、口呼吸の改善により、歯並びの乱れの予防につながります。
●心身の成長にもつながる
正しく噛むことができれば、話す・食べるという機能の正常化が期待できます。コミュニケーション能力や身体の成長にもつながる治療です。
矯正とVキッズの違い
矯正の場合
- 歯並びを整える
- 装置の力で歯を動かす
- 痛みや違和感がある事も
Vkidsの場合
- 3歳から使用できる
- 子供の成長する力でお口を大きくする
- 夜寝るときにつけるだけ
- つけるのを嫌がらない
Vキッズの3つの特徴
乳歯の時期にも対応できます
一般的に永久歯が生えてきてから矯正を始めるケースがほとんどですが、乳歯が生え揃った3歳からはじめられます。歯並びだけでなくお口の成長を促す装置です。
矯正の前に、育成!! お口の成長から、身体の成長を促します
乳歯が生え揃った、3歳のときの歯並びで将来の健康的な身体づくりへの影響を読み解くことが出来ます。永久歯列に生え変わる前に、お口の成長を促すことで、将来の健康的な身体をつくることが出来ます。
就寝中の装着でストレスなく続けられます
取りはずしができ、就寝中だけの装着でもOK。歯磨きがしやすく口腔内を清潔に保つことができます。お子さまも保護者様も負担なく続けられます。
機能的矯正とは
歯列矯正のように「望ましい歯並びを目指す」ものとは異なります。お子さま自身の成長力を利用し、特殊な装置を使って個性は残しつつ自然な美しさの歯並びと噛み合わせを目指します。
早期に矯正治療を始めるメリット
・永久歯萌出後の全顎矯正の減少と単純化
・非抜歯治療の可能性が増大する
・不正咬合の原因を除去し、上下の顎の成長をコントロールすることにより、安定した咬合と調和の取れた顔貌になることが期待できる
・2期矯正が必要なくなれば、患者さまの経済的ご負担の軽減
主な矯正装置
プレオルソ
マウスピース型矯正装置です。歯並びと噛み合わせの治療だけでなく、同時に口腔周囲機能訓練(MFT)を行って「正しい舌の使い方」「口呼吸→鼻呼吸」などの機能的なトレーニングを行います。
「子どもを健康に導くこと」を目的とした第1期(混合歯列期に行う小児矯正治療)の治療法です。
シュワルツ(拡大装置)
ネジを使った床矯正(しょうきょうせい)装置です。主に下顎に使います。装置の真ん中の部分にあるネジを回して少しずつ広げていきます。
急速拡大装置
上顎の歯列の横幅を広げる固定式拡大装置です。上顎の骨ごと拡大を行います。
DELA
第一大臼歯を奥側に移動させたいときに使用する固定装置です。歯が並ぶスペース不足の改善に使用します。
ダイナミックアプライアンス
前に出過ぎた上顎の歯列を改善する装置です。
ムーシールド(または「ムー」)
主に乳歯が生えている時期から使用し、受け口(反対咬合)を改善する装置です。この装置によって顎の成長を修正し、永久歯が正しく生えるよう促します。就寝時に装着すると舌や口腔周囲筋の状態が整い、反対咬合の改善が期待できます。取り外しが可能です。